


2020年5月、新型コロナウイルス感染症による危機的状況から脱却・再生を図るべく発足した私たちJPASN(日本舞台芸術ネットワーク)は、活動6年目を迎えました。本年の年次シンポジウムでは、舞台芸術業界が直面する制度的課題と、私たちが築いてきた業界横断の取り組みについて、2部構成でお届けします。
第1部では、舞台芸術の音楽権利処理について考えます。公演の配信が一般化し、AI生成の普及や、導入可能性の高まる「レコード演奏権・伝達権」は、舞台芸術の創作現場に大きな変化をもたらしていいます。「この音源は公演で使える?」「AI作曲にどんなプロンプトはOKか?」「DJプレイを配信できるのか?」「そもそも権利処理って何をすればいい?」──今さら聞けない基本から最新動向まで、法律と現場の視点で、皆さんの疑問に答えます。
第2部では、JPASNが推進するEPAD(アーカイブ)、「日本の演劇」未来プロジェクト(地域活性)、SOIL(海外展開)、SEED(人材育成)の4つの業界横断事業を紹介します。これらの事業がどのように連携し、舞台芸術の持続的な発展に寄与していくのか。2028年に予定している国際フェスティバル「IF TOKYO」も視野に、私たちが描く未来像を共有します。
会員の皆様はもちろん、舞台芸術に関わるすべての方々、そして劇場に足を運んでくださる観客の皆様にも、業界の今とこれからを知っていただく機会となれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
JPASN年次シンポジウム2025
舞台芸術の「今」を語り、「これから」を描く
2026年1月30日(金)第1部 15:00〜16:30|第2部 18:00〜19:30
オンラインライブ配信
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(全国キャラバン))
独立行政法人日本芸術文化振興会
松竹株式会社
イープラス|ぴあ|ローソンチケット
JPASN(日本舞台芸術ネットワーク)「日本の演劇」未来プロジェクト2025
本シンポジウムでは、コミュニケーション支援‧会話の見える化アプリ「UDトーク」を活用し、リアルタイム字幕を提供します。画面に字幕を表示するほか、ご自身のスマホまたはタブレットでご覧いただくことも可能になる予定です。字幕は「音声認識」で行い、誤認識箇所スタッフの手で編集をして表示します。詳しくは視聴ページでご確認ください。
開催時間:15:00〜16:30
進行:福井健策(骨董通り法律事務所)
登壇者:坂本もも(ロロ/範宙遊泳)、高本彩恵(劇団あはひ)、松田和彦(東宝)
開催時間:18:00〜19:30
進行:伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ)
登壇者:坂田厚子(EPAD)、竹内桃子(Booster)、野村善文(PortPort)、綿江彰禅(一般社団法人芸術と創造)
福井健策(骨董通り法律事務所)
弁護士・ニューヨーク州弁護士。一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク常任理事および、政策部会長。骨董通り法律事務所 for the Arts 代表。日大芸術学部・神戸大学大学院・CATほかで客員教授。文化庁・内閣府知財本部ほかにて著作権やコンテンツ振興に関する委員を歴任し、EPAD代表理事、デジタルアーカイブ学会理事を務める。
松田和彦(東宝)
東宝株式会社入社後、演劇部に配属、制作・舞台スタッフ、帝国劇場営業、国際室勤務などを務める。海外作品権利獲得交渉、海外スタッフ招聘、オリジナル作品の海外ライセンス、円盤製作、配信、新規事業開発など、海外、諸事業関係業務に携わってきている。日本演劇興行協会、国際演劇協会、日本実演芸術福祉財団、緊急事態舞台芸術ネットワークなど、業界団体諸活動にも参加している。
坂本もも(ロロ/範宙遊泳)
プロデューサー。合同会社範宙遊泳代表。ロロ制作。1988年生まれ。学生劇団から商業演劇まで幅広く制作関連の仕事を経験。2009年ロロ、2011年範宙遊泳に加入し、制作を務める。急な坂スタジオ勤務。舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事。多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科非常勤講師。2017年に出産し育児と演劇の両立を模索中。
高本彩恵(劇団あはひ)
劇団あはひ制作。2018年、早稲田大学在学中に同級生である大塚健太郎(作家・演出家)、松尾敢太郎(俳優)が立ち上げた同団体の旗揚げ公演より参加。2020年、史上最年少での下北沢・本多劇場での公演を実現し、以降、東京芸術劇場、金沢21世紀美術館、豊岡演劇祭などでの主催・提携事業に選出され、公演を行う。 現在は制作業務に加え、メンバーのマネジメントを担当。
伊藤達哉(ゴーチ・ブラザーズ)
有限会社ゴーチ・ブラザーズ 代表取締役。早稲田大学在学中に阿佐ヶ谷スパイダースの制作代表として活動を開始。2004年に劇団制作部を法人化、有限会社ゴーチ・ブラザーズを設立し代表を務める。一般社団法人日本2.5次元ミュージカル協会理事、桜美林大学非常勤講師。
野村善文(PortPort)
株式会社PortPort 代表取締役。公益財団法人クマ財団事務局長として、若手クリエイターの育成を目的とした奨学金・助成金事業を運営。一般社団法人緊急事態舞台芸術ネットワーク主催SOIL事業では事務局長として、日本の舞台芸術の国際展開を推進。国内外の文化交流を通じ、価値と可能性を広げることを目指している。米国Haverford大学卒業。
坂田厚子(EPAD)
制作/合同会社10月17日代表。2009年よりフリーランスの舞台制作者として活動開始。FUKAIPRODUCE羽衣の座付制作(2009年~2023年)、及びquinadaに所属し、様々な公演の制作業務を請け負う。2017年よりイキウメの制作部に参加。2024年度/2025年度EPAD事業の事務局長を務める。